2009年、加藤陽子作。
これまで、日本の歴史とりわけ近現代史を勉強してこなかったものからすると、興味深い話があった。
2章まで読み進めたが、日清戦争、日露戦争ともに韓国をめぐる戦いだったということだ。
日本は清、ロシアの韓国に対する制圧を抑えるため、日本の韓国での立場を優位するために戦争を始めたというのだ。どうしで韓国に対する力をそんなにまでも維持しようとするのかという疑問は残るが、今の時代までずっと付きまとう日韓中の関係が、100年以上続く国家同士の争いの理由がそこにあるような気がした。単にお隣様同士だから、いさかいは絶えないというものだけではすまさられない時代背景が伝わる。