主人公は福島県相馬郡出身の上野恩賜公園で生活するホームレス。
小説は主人公の過去の記憶と上野恩賜公園で生活する日常を描く。
主人公は元々東京へ出稼ぎに行っていたが、’地元に戻り落ち着くと、ある出来事から親戚の厄介になるようになる。そんな生活が嫌だから、再び上京しホームレス始める。
小説から伝わってくるのは、「孤独」だ。長い長い孤独を感じる。
我々は生まれてから、多くの時間を家族と過ごし幸せな時を感じる。その一方で、孤独の灯火を消さないように、絶えず闘志を燃やし続ける。
孤独とは生命の源泉だ。上野恩賜公園には、人間の生命力で満ち溢れている。